トタン屋根は、昔からある代表的な屋根材です。
現在では、ほとんど使われることはありませんが、雨仕舞としてはとても優れている屋根材です。
縦長の屋根材で、水が入り込む隙間が発生しずらい傾向から、比較的緩めの勾配メインで使用されています。
そんなトタン屋根ですが、修理はどのように行っていく必要があるのでしょうか?
その施工方法と費用について解説していきます。
トタン屋根は、経年劣化で「サビ」が発生して、放っておくと「素材が腐食」してしまいます。
腐食することで、穴が空き、「雨漏り」の原因となってしまうのです。
そのような状況を防ぐためにも、屋根修理は必要です。
基本的には、屋根材に穴が空いてから修理を行っても遅いため、その前に修理を行い対策を行っていきます。
まず、一番主な修理方法として、トタン屋根を塗装していくことです。
トタンの表面を塗膜で保護することによって、紫外線や雨水から素材を守って、「サビ」を防ぎます。
塗装を行う周期として、「6~8年」が目安となります。
塗装作業の費用単価は、「1800円~2500円/㎡」となります。
トタン屋根本体とは別に、「棟板金」という役物が屋根の頂部にあります。
この棟板金も経年劣化で「釘」が浮いたり、剥がれ飛んでしまう事があり修理が必要となります。
修理内容としては、棟板金を下地から解体して新しく取付・交換を行っていきます。
交換する場合は、下地を「木」ではなく「樹脂製」や「板金材」にしていくと長期間長持ちするためおすすめです。
交換費用の単価は「3500円~5000円/m」くらいです。
台風などの影響で、部分的に剥がれ飛んでしまうことがあります。
その場合に修理が必要ですが、全体的に直してしまうと大掛かりとなるため、部分的に手を付けることも可能です。
剥がれた箇所のみトタンを張り替えて、修理していきます。
もちろん、剥がれた箇所によっては、広範囲で張替えが必要な場合もあります。
張替えの費用単価は、「35000円~」となります。
全体的に修理が必要な場合は、張替え以外にも上から増し張りしていく「カバー工法」があります。
カバー工法を行う事で、剥がす手間や処分費がかからいので、予算を抑えることが可能です。
また、2重で屋根が葺かれるので、「遮音効果」も高まります。
カバー工法の費用単価は「4000円~6500円/㎡」となります。
トタン屋根の修理で一番大きな工事内容が「全体的な張替え」です。
屋根材は、古くなると劣化して雨漏りリスクが高まってきます。
塗装や補修などを行っても、最終的にはこの「張替え」が必要となってきます。
既存のトタンを解体して、下地調整してから、新しい屋根材に張り替えていきます。
張替え工事の費用単価は、「6000円~8000円/㎡」くらいです。
トタン屋根は、劣化するとサビて穴が空いてしまいます。
穴が空いて放置してしまうと、「雨漏り」してしまうので、そうならないように早めの修理が必要です。
修理方法は、手軽なものは「塗装」で、そのほか「張替え」や「重ね葺き」などがあります。
劣化状況とご予算に合わせて、適切な修理を行っていくことが必要不可欠です。