天気が急激に変化して大雨になったり雪が降り積もったりしても、家の中では雨が降ってきたり雪が積もったりすることはありません。
私たちが住む家の屋根には、雨水や雪が家の中に入らないように防水加工が施してあります。
一般的な屋根の防水工事の種類と主流になっているシート防水のシートの種類について紹介していきます。
基本的に住宅の屋根の部分には水が浸入しないように防水工事が行われていますが、費用や使用する材質によっていくつかの種類に分類されています。
比較的安価で、以前は最も多く行われていたのがウレタン防水工事です。
防水効果のあるウレタン材を塗る重ねて防水の層を作り、屋根から水が入らないようにする工事で約10年前後の耐久性があります。
FRP防水はウレタンよりも強度が高く耐久性に優れた工事で、ウレタンよりも2~3年耐用年数が高くなります。
短期間で工事ができ、費用が安いことで近年主流になっているのがシート防水です。
耐用年数は約15年と長いことの他、紫外線に強いというメリットもあります。
屋根の雨漏りは発生すると日常生活に大きな影響を与えるため、早急な工事が求められます。
費用に関しては一般的にウレタン防水は1平米3000~7000円、FRP防水は4000~7500円、シート防水は2000~7000円が相場になっています。
屋根の防水工事のタイミングについては、屋根の塗装色の変化を見極めることがポイントになります。
屋根の塗装面が剥がれてきたり色褪せが目立つようになってくるのが目安ですが、約5年くらいがベストなタイミングになるでしょう。
比較的安価で短期間で工事が可能なシート防水ですが、使用する防水シートは基本的に2種類になります。
ゴムシートと塩化ビニールシートの二つが使用されていますが、それぞれに特徴があります。
ゴムシートはその名称の通りゴム材をメインにしたシートで、屋根の形状が複雑になっても使える点がメリットで、施工範囲が広いところに適しています。
塩化ビニールシートは、塩化ビニールの樹脂によって作られたシートが使われます。
比較的安価なメリットがある反面、複雑な形状の屋根に使用すると継ぎ目になる箇所の加工が難しくシビアに加工しないと、継ぎ目の部分から雨漏れする恐れがあります。
建てられた当初は、防水効果が十分にありますが経年の劣化により、少しずつ防水効果は失われていきます。
自分の家の屋根に合った防水工事を選んで、快適な生活を維持できるようにしましょう。